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スーパーヒーロー
第1章 僕はオタク
「ジョーシューアー?????」
「・・・ん・・・」
「ジョシュアーーーーー???」
「ん・・・グ、リーン・・・ベースぅ・・・ん~」
「・・・・」
「ん・・・もっとぉ・・・」
「ジョシュアアアアアアァァァァァ!!!!!!」
「うわあああぁぁぁっ!!!!!!!」
「やっと起きたかー、授業もう終わったぞー。メシ食いにいこ、メシ」
「・・・っ?!・・・う、うん・・・」
こいつは友達のヘンリー。
同じオタクだ。いわゆる、オタク仲間。
「でさあ、そいつがなー・・・」
「ヘンリー、なんか僕変な夢見た」
「は?」
さっき見た夢はなんだったんだろう。
よく思い出せないけど、なんか変だ。
「変なってどんな?」
「よく分からない、なんか、こう・・・ふわふわ~・・・ってしたような」
「ふわふわ~?」
「ふわふわ~」
「ふわふわ~??」
ヘンリーはものすごく難しそうな顔してる。
考えてくれているのか、ずっとふわふわ~って口でずっと言ってる。
夢に出てきたのは、グリーンベース・・・だったよな。
なに話してたんだろう。
「ごめんヘンリー、僕なんか変だよね。忘れて」
「んー」
「でー、なんの話だっけ?」
いつもと変わらない日常。
コミックを読んで、絵を描いて、オタク仲間と話をして・・・。
でも、明らかに何かが違う。何かが変わってしまった。
考えすぎかもしれないけど。
僕の中のグリーンベースになにかあったのかな。
「またそんなの描いてんのかー?」
「え?」
「ソレ、ヒーローだろ。お前の好みを否定するわけじゃないけどさー・・・もっとこう・・・ヒーローらしくさー!ムキムキで!力持ちで!」
「いいだろ!グリーンベースにはグリーンべスなりに強いしかっこいいんだ!」
「服装もそれ、全然ヒーローらしくないじゃんか」
「いいんだよ。かえってそういうんじゃない方が」
「相変わらず女々しいな、お前」
「は???あのねぇ・・・」
キャアアアアアアア~~~~~~!!!
突然、食堂中を覆うような女の子の悲鳴が聞こえてきた。
「なんだ?事故か?」
「それとは違うでしょ」
悲鳴はどんどん近づいてくるようで、どんどん大きくなってくる。
うるさい。もしかしたら、いじめっ子よりもたちが悪いかも。
どっちもどっちだな。
アンリィィィ!!