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人妻淫ら調教
第18章 惑う
 玲奈の驚いたような言葉に、五郎は、


「ふふふ、仕方がないわ。ドスケベはいつの時代もおるからな。気を付けんと後から、追っかけ回されるからな。」


「そんな、怖いことをよう平気で言うなぁ。追いかけられたら、助けてくれるん?ひょっとして、一人で逃げるつもり?」


「それもありかな?けど、お前を置いて逃げるより一緒に逃げる方が早いわ。俺を倒せるヤツが居ればの話やけどな。クククッ、さあ、乗ろか?若いのが二三人、ウロウロしてるからな。」


 五郎のふざけた口調に何か言おうと思った玲奈の目に、人影が映り慌てて車に乗り込んだ。
 直ぐエンジンをかけ車を急いで動かし、駐車場の出口で道路の車の流れが切れるまで一時停止していると、黒い影が車に手をかけ、窓を叩き始め玲奈を指差して何か叫んでいた。
 急いでバイパスへ出ると、バックミラーに何人かの男達が残念そうに五郎の車を指差していた。


「今のは?なんなん?」


 ビックリしたように聞く玲奈に、


「お前目当てだよ。最近はああいうのが増えているから、気を付けんとな。ふふふ。」


「えっ、ウチを?アンタが守ってくれたん?ウソゥ!」


(アホッ、守ったんと違う。信じたらアカンよ。)


 思わず五郎を信じそうになる自分を戒めた。


「あぁ、あんな連中には勿体ないけんな。それに、お前はこれからモット綺麗になる女や。そのためにも、つまらん事になったらあかんからな。」


「つまり、後々ウチが使えんようになるからでしょ!ツイツイ信じかけてたわ、アンタのこと。危ない危ない。けど、ありがとう。」


 少し冗談めかして軽く礼を言いながら、五郎の本心を探ろうとしたが、


「うん、まあそれもあるけどな。それ以上にお前は価値のある女なんや。俺にとってはな。」


(ふふ、無理かな。わからんやろな、この女の価値をわかるんわ、少ないがな。クククッ。)


 何か悪いものでも食べたかのように、玲奈の頭の中を「価値のある女」という言葉がグルグルと回っていた。


(価値のある女って、ウチが?そんなに貴重?違う、この人らにとって価値があるだけの女ってことかな?ほんなら、もうちょっと優しにしてくれても、、、アホッ!相手の思う壷やわ!)


 何度考えても答えは見つからず、やはり玲奈の頭の中をグルグルと回り、五郎に聞こうと口を開きかけた。
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