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第6章 超える一線

更なる反応を視たくて、海晴は半身を起こして彼女の背中に手を回す。

抜かずに体位を変えても彼の強靭な芯肉は折れることなどない。

「んぁああっ!?」

向き合うとそれまでとは違うところが擦れあう。
快楽が走るとその部分が熱く燃えるようだった。
海晴は理依を両腕で抱き締めると、引っこ抜くように持ち上げては落とすことを繰り返した。

「そんなっ……ああっ!!　ううっ……むちゃくちゃにされたらっ……あっ!!　く、来るっ……」

しなやかな彼の身体には幾つもの筋肉が隆起していた。
蛍光灯の光で陰影がつけられたその肢体が逞しい。

理依も彼の身体にしがみつき、二つの肉体は貼り付いたように密着していた。
秋彦は動きを止めて他人に抱かれる妻を凝視している。

その視線を感じても、海晴は迷うことなく理依を揺さぶっていた。