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他人の妻、親友の夫
第9章 浮気の境界線
志歩と出会うまでの海晴は、文字通り好き勝手生きてきた。
まともな職には就かずダンスに明け暮れ、適当に女と付き合っては、適当に別れた。
海晴がどこか冷えているから相手の女も適度に距離をおいてくれる。傷つけあうこともなく、恋愛の上澄みだけを掬って愉しみ、ややこしくなる前に別れた。
いわゆるセックスフレンドという関係はあまり結ばない。彼女として扱うし、浮気はしなかった。
しかし長続きもしない。
酷い遊び方をする訳じゃないから別れ話がこじれるということもなかった。
誰も心の内側までは入れない。それが彼の流儀だった。
しかし志歩は違った。
初めはいつもと変わらない、適当な相手として彼女を選んだ。
少し気は強そうだったが、笑顔は可愛く、素直で、まっすぐとした志歩に惹かれた。
まともな職には就かずダンスに明け暮れ、適当に女と付き合っては、適当に別れた。
海晴がどこか冷えているから相手の女も適度に距離をおいてくれる。傷つけあうこともなく、恋愛の上澄みだけを掬って愉しみ、ややこしくなる前に別れた。
いわゆるセックスフレンドという関係はあまり結ばない。彼女として扱うし、浮気はしなかった。
しかし長続きもしない。
酷い遊び方をする訳じゃないから別れ話がこじれるということもなかった。
誰も心の内側までは入れない。それが彼の流儀だった。
しかし志歩は違った。
初めはいつもと変わらない、適当な相手として彼女を選んだ。
少し気は強そうだったが、笑顔は可愛く、素直で、まっすぐとした志歩に惹かれた。