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他人の妻、親友の夫
第9章 浮気の境界線
「えっ……?」
さぞ間抜けな顔だっただろう。
今思い出しても恥ずかしい気分になる。
もはや海晴にとって志歩は自分の一部にまで感じられていた。今さらそれを失うというのは、自分が欠損してしまうのとほぼ変わらなかった。
「ちゃ、ちゃんと働く。ダンスは諦めて、しっかりと働くつもりだ……」
プロポーズが受け入れられてから言おうと思っていた言葉だったが、予期せぬかたちで言うこととなってしまった。
それを聞いた志歩はぷっと吹き出して笑う。
「なんでダンス辞めるのと結婚するのが関係あるの? 私はダンスしてる海晴、好きだよ。辞めたいって思ってるなら残念だけど仕方ないけど、結婚するのとは関係ないよ」
後ろ暗く感じるとこも、志歩はいつだって明るく変えてくれる。
海晴はますます離れがたいものを彼女に抱いてしまった。
さぞ間抜けな顔だっただろう。
今思い出しても恥ずかしい気分になる。
もはや海晴にとって志歩は自分の一部にまで感じられていた。今さらそれを失うというのは、自分が欠損してしまうのとほぼ変わらなかった。
「ちゃ、ちゃんと働く。ダンスは諦めて、しっかりと働くつもりだ……」
プロポーズが受け入れられてから言おうと思っていた言葉だったが、予期せぬかたちで言うこととなってしまった。
それを聞いた志歩はぷっと吹き出して笑う。
「なんでダンス辞めるのと結婚するのが関係あるの? 私はダンスしてる海晴、好きだよ。辞めたいって思ってるなら残念だけど仕方ないけど、結婚するのとは関係ないよ」
後ろ暗く感じるとこも、志歩はいつだって明るく変えてくれる。
海晴はますます離れがたいものを彼女に抱いてしまった。