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他人の妻、親友の夫
第9章 浮気の境界線
「あそこまでしても秋彦さんには刺激が足りなかった……なんとかご主人に奮い立ってもらわなくては努力も報われないと思いませんか?」
「……もうこれ以上はご迷惑をかけられません」
「そうはいきません。どうせもう充分迷惑はかけられてます」

どんどんと海晴の語気が強まり、理依はたじろぐ。
彼は鞄からハンディカメラを取り出した。

「今から理依さんとセックスをして、これで撮ります。それを秋彦さんに視せる……」
「そんなっ……お互いのパートナーに事前に知らせないでするのはただの浮気になりますっ」

毅然とした態度で彼女は突っぱねた。

「都合のいいこと言わないでくれ……俺たちはあんたたちに振り回されたんだ……俺も好きなようにやらせてもらう」

海晴はRECの赤いランプをつけ、カメラをテーブルに置く。

「嫌っ……駄目っ……こんなことっ……」

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