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他人の妻、親友の夫
第9章 浮気の境界線
蜜は白濁するほどの濃さで、とろーんと伸びた糸はだらしなく垂れて切れる。

「こんなによだれ垂らして感じてないとかあり得ないでしょ?」
「知らないっ……」

理依は拗ねた子供のように顔を背けた。
本当に困惑しているようで、少し心が痛む。
少なくとも志步のように苛められて悦ぶ体質ではないようだった。

何も言わず海晴はズボンを下ろした。
わざとカメラに写るように自らの屹立を晒す。
勃たない秋彦へ見せつける虚勢だった。

「それだけはっ……」
「駄目だ。おちんちん挿れられ顔もしっかり旦那さんに視てもらえ……」

今度はさすがに理依も本気で抵抗すると思っていたが、彼女はあっさりと押し倒されてくれた。
ソファーの上で縮こまりながら、悦んでいるのか、怯えているのか?

海晴はゴムを巻き、理依の脚を抱えて肩にかけた。

「秋彦さん、挿れますよ?」

カメラに向かってひと声かける。
むろん返事はないが、彼には無言で頷く秋彦が見えるようだった。
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