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やっぱり君しかいない
第1章 「おはよう あう」

放課後
帰る人や部活に行く人
カップルや友達と話している人達を
無人の教室で何も考えずまるで別世界にいるような気分で眺めていたら
教室の自動ドアが開いた
改めて思うこの学校はどれだけお金が有り余っているのだろうか?
「あう〜。」
綺麗な繊細な声。今その声は少し震えてる
「どうだったみっちゃん?」
軽く首を傾げて問いかけた
するとみっちゃんは俯いた
「ダメだった〜ぐっすん」
「え、そっか....みっちゃんは頑張ったよ」
予想外のことで私は目を開くでも、あまり見ないみっちゃんの涙を見ていますべきことに気づいた
「っ、ぐっすん」
しっとりとした教室の空気
ポロポロと涙を宝石のように輝いているみっちゃんはとっても綺麗で
思わず見惚れてしまい言葉に詰まった私を不思議に思ったのか顔を上げたみっちゃんそのおかげで「ッハ」っとした私
「.........っだって、気持ち伝えたんだもん」
「ぐっすっ」
そう言って小さい時からの親友のみっちゃんをぎゅーとして背中を
トントンと優しく叩いた......
どのぐらい時間がたったのかいつの間にか外では無駄に大きなグラウンドで陸上部やサッカー部、野球部、テニス部などが声を出していた
「ありがとう あうもう平気だよ?」
と言っていつものみっちゃんの綺麗すぎる笑顔が見えたでも目は赤くなっていた
「ちょと、あう何で泣いてるの!?」
「ふぇ?だって〜〜」
私が泣いているのが分かったみっちゃんは驚いているようだ
「あうが泣くところじゃないよね!」
「ぐっすん、うん。」
「もう!あう!ケーキ食べに行こう!」
「うん!」
私はみっちゃんがいつものように誘ってくれたことが嬉しくて思わず大きな声で思わず答えてしまった

