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色んなコトしましょ
第2章 『わがままな犬』

司書さんとの小説のやりとりが、そのまま数度続く。
俺が続きを書き、彼女は自分でそれ以上の訂正文を書く。
そして、図書館で『わがままな犬』が実演される。
さしずめ、主演・監督・演出「司書」さん、脚本「俺」だ。
脚本よりは、原作って感じかな。
彼女のアレンジが派手すぎて、俺の脚本は霞む。
いまだに彼女とは喋ったこともないが、俺たちの関係は異様に密度を増していた。
今、俺の手元には一つのスイッチが握られている。
これは忠誠の証だ。
『私のアソコは図書館にいながらご主人様と繋がっている。
見えない糸ならぬ見えないリードで結ばれた二人は、まさに恋人ではなく犬と飼い主にふさわしい。
ご主人様がスイッチをひとたび入れるだけで、私は司書から雌犬へと生まれ変わる。
ぶるぶると震えるソレを想像するだけで、私は雌犬らしくアソコから涎を垂らす。』
彼女が施した訂正文に、俺は正直ビビってしまった。
だってその日の『わがままな犬』には付録が付いていたから。
遠隔操作のバイブレーション、付録はそのスイッチらしきもの。
これはつまり彼女の首輪。
この首輪を引っ張れば、彼女はどこまでも俺について来る。
でも俺はわかっている、彼女を飼い慣らすことはできない。
今日も何食わぬ顔で、彼女は静かな本の壁に囲まれている。
俺が続きを書き、彼女は自分でそれ以上の訂正文を書く。
そして、図書館で『わがままな犬』が実演される。
さしずめ、主演・監督・演出「司書」さん、脚本「俺」だ。
脚本よりは、原作って感じかな。
彼女のアレンジが派手すぎて、俺の脚本は霞む。
いまだに彼女とは喋ったこともないが、俺たちの関係は異様に密度を増していた。
今、俺の手元には一つのスイッチが握られている。
これは忠誠の証だ。
『私のアソコは図書館にいながらご主人様と繋がっている。
見えない糸ならぬ見えないリードで結ばれた二人は、まさに恋人ではなく犬と飼い主にふさわしい。
ご主人様がスイッチをひとたび入れるだけで、私は司書から雌犬へと生まれ変わる。
ぶるぶると震えるソレを想像するだけで、私は雌犬らしくアソコから涎を垂らす。』
彼女が施した訂正文に、俺は正直ビビってしまった。
だってその日の『わがままな犬』には付録が付いていたから。
遠隔操作のバイブレーション、付録はそのスイッチらしきもの。
これはつまり彼女の首輪。
この首輪を引っ張れば、彼女はどこまでも俺について来る。
でも俺はわかっている、彼女を飼い慣らすことはできない。
今日も何食わぬ顔で、彼女は静かな本の壁に囲まれている。

