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第10章 episode 2 ー社外業務ー

雑炊を完食し、薬を飲んだ樹さん。

私は土鍋と食器類をシンクに引き、土鍋に水を張った。洗うのは明日でいいや。家で食べるつもりで、自分の夕飯用に買ったパンをインスタントコーヒーで流し込み、寝室に戻る。

さてと。着替えもメイク落としも持ってないけどどうしようかな？

でも、こんな樹さん放って帰るのも忍びないし、このままでもいいか。

ジャケットを脱いでハンガーにかけ、樹さんがさっき羽織ってたフリースを羽織ってベッドに腰掛ける。
すると、腕が伸びてきて、ぐっと抱き寄せられた。

「中に来て」

「え？」

「寒いから、温めて」

風邪をひいてるのに、やっぱり樹さんの力は強くて、私は簡単に布団の中に引きずり込まれてしまう。