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第11章 episode 3 ープロポーズー

時間は午後8時。

夕方食った軽食もこなれたし、ビールとつまみで一杯やってから、遙を送ったらちょうどいい時間だな。

一足先にベッドから降りて服を着る。

遙はいつも余韻に浸る時間が長い。

泊まりの時なんかは俺が何回もヤるから身体がイタイとずっと布団の中から出てこない。
まぁ俺は支度しながら布団のなかのしどけない遙を見るのも大好きだ。

朝なんかは布団の中から「おはようの、ちゅう」とキスを求めてきたりもして、あまりの可愛さに胸がいっぱいになる。

手早く服を着て、冷蔵庫から材料を出す。
ジャガイモと鶏胸肉を切り刻み、混ぜ合わせて調味料と、片栗粉と卵を入れ、揚げ焼きにしたチキンナゲット。
肉も小さく刻むから唐揚げよりすぐ火が通るし、揚げ焼きだと油の処理も簡単だ。揚物を食いたいけど油の処理とか考えると二の足を踏んでしまう時に作る。ま、ガッツリ唐揚げだの天プラだの食いたい時は外で食う方が美味いから、家はこれで充分だ。
これにマヨネーズとケチャップを付けて食う。