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社内恋愛のススメ
第11章 episode 3 ープロポーズー
スライスしたトマトとモッツァレラチーズを交互に並べ、クレイジーソルトとオリーブオイルをかけただけのカプレーゼ。フレッシュバジルはないけどそこはご愛嬌。

ちょうど遙が寝室から出てきた。

ビールとグラスを渡し、俺はノンアルで乾杯。

「美味しぃ〜」

チキンナゲットを頬張り、ビールを呷る顔も可愛くて、過去に付き合ってきた女とは違うな、と感じる。

ま、過去に女と付き合ってた時は、俺も料理は作った事なかったし、こんな風に自分の作った料理で誰かが喜ぶ顔を見る日が来るなんて思いもしなかった。

そしてそれが…
好きな女が、喜ぶ顔がこんなに心を満たしてくれるモノだって事も。

遙も料理はしない訳じゃないし、下手でもない。

2人で並んで作るのも楽しい。

遙とだから、一緒にやってみたいと思う事もある。

きっと、結婚って、どちらかに寄りかかるもんでも背負い込むもんでもなく、2人で並んで歩いてくもんなんだろうな、と彼女と出会って初めて感じた。

だから、この選択はきっと 間違いじゃない。



ーfinー







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