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社内恋愛のススメ
第3章 プライベート
「ペスカトーレは熱いウチに。明太子のは好みで胡椒振って」

とペッパーミルも置いてくれた。
茹でたパスタの上に明太子のフィリングと、海苔と大葉の千切りが乗ってて、それをザッとフォークで混ぜて取り皿によそってくれる。

北川さんは自分の分に黒胡椒を結構かけた。
カルボナーラとかならかけるけど、明太子スパゲティに胡椒?と思って、まずは一口そのままで。
ピリっとした明太子の辛味はあるのに、さっぱりしてて、でもしっかり味もして、すごく美味しい。
試しに胡椒をちょっとだけひいてみたら、アクセントが素晴らしくて絶品だった。

「この明太子のフィリング、どうやって作るんですか?私も作りたい!」

「美味い?」

「すっごく‼︎」

「良かった。ペスカトーレも食ってみ。」

「はい!」

こっちはこっちで、魚介類のいい出汁がでてて、そこにトマトのサッパリ感がベストマッチ。

「イタリアンのお店で食べてるみたいです!」

「喜んで貰えたら作った甲斐がある。」

北川さんは優しい笑顔でパスタを食べ、ノンアルコールビールを缶のまま飲んでいた。
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