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第3章 プライベート

冷凍庫から出した何かをフライパンに入れると、
ジュワッ‼︎と油の跳ねる音がして、アチッ！という小さな声が聞こえた。

大丈夫？と声を掛けようとした時、ボワッ！と火柱が立ったので慌てたら、フライパンに白ワインを入れたところだった。フランベ？私そんなのできない…

お湯にパスタをパラパラ入れ、フライパンの火を止めてからも何か別の作業をしている。
背中を向けてるから何をしてるかはわからないけど、たまに冷蔵庫を開けて何か出したり、またしまったり、結構忙しい。

またフライパンに火がついた、と思ったら、すごくイイ匂いがしてきて。
何のパスタができるんだろう？と思っているうちに、お皿を２つ持った北川さんがローテーブルにやってきた。

お皿には魚介類のトマトソースのパスタと、明太子の2種類が入っていて。フォークと取り皿も持ってきてくれる。
すごい、この短時間で2種類も！
私には真似できない…

「美味しそう…」