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第8章 episode 0 ー北川sideー

パスタも粗方食い終わり、ふと左腕に重みを感じて横を見ると、辻本がウトウトしながらもたれかかっていた。
仕事終わりで疲れてるとこに、ビール飲んで飯食って、腹が膨れたらそりゃ眠くなるのは仕方ない。

でも、ちょ、コレは…

チラリと横目で覗くと、無防備な寝顔。
ビールでほんのり桜色に染まった頰がやけに色っぽい。
しかも、シャンプーだろうか、ほのかに甘い良い香りもする…

目の毒、だ…

お試しだから辻本が納得するまで手は出さないと最初に約束した。

でも。

好きな女のこんな無防備な寝顔目の当たりにして自制利く男なんているんだろうか…

心拍数が上がる。

同時に下半身に血が集中するのも、わかる。