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第12章 最後の時間

食事をゆっくりとり、まったりとした時間。

こんな時間は、暫くなかった。

人生の最後ではないが、この旅行の最後の食事。

一緒にいられるのもあとわずかな時間なのだ。

この先に、まだこういう時間があるのかは分からない。

次いつ会えるのかも保証がない。

だから、たわいもない会話をしながら。

食事をするのも楽しい時間だった。