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初めての温泉旅行
第12章 最後の時間
おもむろに、たろうは拘束を外し目隠しを取った。

これで今生のお別れという訳ではないのだが

最後は普通に抱き合っていたかった。

そのままるみを抱き上げてベッドに横たわらせる。

「るみさん、綺麗だよ。」

たろうは、ぎゅっと抱きしめてキスをした。

最初は軽く唇を合わせるだけの。

それから唇を甘噛みしたり、舐めたり。

お互いの舌を絡ませる。


「たろうさん・・・」

るみの顔は高揚し、目はウルウルとトロンとしていた。

「るみ、大好き。ずっと一緒にいようね。」

ただただ、二人で抱き合っているだけで十分だった。

「たろうさんのキス、気持ちいいの。もっとして。」

「ん・・・はぁ・・・た・ろ・う・さ・ん・・・。」

舌を絡ませ、舐めあう。

抱きしめる力も強くなっていく。

「んあぁ・・・・。」



「たろうさんのキスだけで、いっちゃった。すごく気持ちいいの。」

涙目でるみは言う。

「やっぱり、たろうさんじゃないと嫌。」

「俺もだよ。るみだから、身も心も解放される。ほら、見てよ。」

「たろうさんの、すごい。出したいんじゃないの?」

「うん。」

「たろうさん、きて。中に出して。」





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