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口琴
第13章 お義父様との縄遊び
「悪い子だなぁ蕾ちゃんは…。どこへ行ってたんだい?"おとうさま"をこんなに焦らすとは…。屋敷に帰ったら、たっぷりお折檻してあげようね?娘の躾は父親の義務だ。フフッ…。
それにしても…雨に濡れた蕾ちゃん…美しい…。ワンピースがこんなに透けて…」
中條は、自らを"おとうさま"と呼び、蕾が自分の所有物であることを誰にともなく知らしめると、透けるワンピースに興奮し、早くも好色に顔を弛ませた。
濡れた頬に張り付いた髪を武骨な手がネットリと鋤く。すると…
「んっ…くふっ…」
蕾の唇が僅かに開き、微かな吐息を洩らして意識の反応を見せた。
「…そろそろ私の可愛いプリンセスがお目覚めのようだ。フフッ…」
「お坊っちゃま。ではこの子は?…」
「あぁ、今回は勘弁してやろう。私もいい歳だ。体力が持たん…ハハハッ!」
「はい。承知いたしました」
北川が梓を降ろすと、梨絵がすぐに梓を強く抱き締めた。
「佐山君、君は幸せ者だ。いずれこの妹も君のために稼いでくれるだろう…。楽しみに待っていてくれたまえ。…フフフッ」
敬介は、鋭く中條を睨み付ける。
北川が敬介から蕾を抱え受け、車へと向かった。
中條は、梓を抱き締めたまま震える梨絵をじっと見て言った。
「奥さん?蕾ちゃん、追わないのかな?…ん?同じ娘でも、思い入れが違うようだね?フフッ…娘と言っても、腹を痛めたかどうかでは、やはり愛情に差があるようだ。フフッ…」
「っ!ど、どうして…そんな事を?」
梨絵の顔色が変わる。
「なぁに、この養子縁組にあたって、戸籍を確認するのは当然の話だ。奥さん…あなたも中々の波瀾な人生だったようだなぁ。気の毒に…。ハハハッ!」
中條は、法に基づいてなど蕾を養子にしてはいなかった。性の奴隷にするには蕾の戸籍はもはや邪魔でしかない。無論、学校へ通わせるつもりも無ければ、あの屋敷から出すつもりも無い。外界との接触を完全に絶ち、一生幽閉するつもりだ。となると、戸籍は何かと厄介なのだ。
中條の一声で右や左に動く公人は少なくない。戸籍を末梢する事など朝めし前なのだ。
中條の言葉に身が強張る梨絵。脳裏には様々な思いが巡る。
蕾を乗せた車が、エンジン音と共に水しぶきを上げ、走り出した。
何かに突き動かされたように駆け出す梨絵。
「蕾っ!待って!その子を連れて行かないでーっ!」
それにしても…雨に濡れた蕾ちゃん…美しい…。ワンピースがこんなに透けて…」
中條は、自らを"おとうさま"と呼び、蕾が自分の所有物であることを誰にともなく知らしめると、透けるワンピースに興奮し、早くも好色に顔を弛ませた。
濡れた頬に張り付いた髪を武骨な手がネットリと鋤く。すると…
「んっ…くふっ…」
蕾の唇が僅かに開き、微かな吐息を洩らして意識の反応を見せた。
「…そろそろ私の可愛いプリンセスがお目覚めのようだ。フフッ…」
「お坊っちゃま。ではこの子は?…」
「あぁ、今回は勘弁してやろう。私もいい歳だ。体力が持たん…ハハハッ!」
「はい。承知いたしました」
北川が梓を降ろすと、梨絵がすぐに梓を強く抱き締めた。
「佐山君、君は幸せ者だ。いずれこの妹も君のために稼いでくれるだろう…。楽しみに待っていてくれたまえ。…フフフッ」
敬介は、鋭く中條を睨み付ける。
北川が敬介から蕾を抱え受け、車へと向かった。
中條は、梓を抱き締めたまま震える梨絵をじっと見て言った。
「奥さん?蕾ちゃん、追わないのかな?…ん?同じ娘でも、思い入れが違うようだね?フフッ…娘と言っても、腹を痛めたかどうかでは、やはり愛情に差があるようだ。フフッ…」
「っ!ど、どうして…そんな事を?」
梨絵の顔色が変わる。
「なぁに、この養子縁組にあたって、戸籍を確認するのは当然の話だ。奥さん…あなたも中々の波瀾な人生だったようだなぁ。気の毒に…。ハハハッ!」
中條は、法に基づいてなど蕾を養子にしてはいなかった。性の奴隷にするには蕾の戸籍はもはや邪魔でしかない。無論、学校へ通わせるつもりも無ければ、あの屋敷から出すつもりも無い。外界との接触を完全に絶ち、一生幽閉するつもりだ。となると、戸籍は何かと厄介なのだ。
中條の一声で右や左に動く公人は少なくない。戸籍を末梢する事など朝めし前なのだ。
中條の言葉に身が強張る梨絵。脳裏には様々な思いが巡る。
蕾を乗せた車が、エンジン音と共に水しぶきを上げ、走り出した。
何かに突き動かされたように駆け出す梨絵。
「蕾っ!待って!その子を連れて行かないでーっ!」