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口琴
第13章 お義父様との縄遊び
中條と松岡は、高級そうなソファに深々と腰をおろす。

中條が二つのグラスにブランデーを注ぎながら、話の続きを始めた。

「この子の両親はオーストリア人だ。実母は心臓に持病があり、医師の反対を押し切ってこの子を出産した。しかし、出産直後、命を落としたそうだ。後にこの子の継母となる梨絵は、ある日本人と結婚し子供を儲けたが、離婚して渡墺した。そして、昔の恋人だったこの子の父親と再婚するが、不幸にもその夫は交通事故により死亡。梨絵はこの子を連れて帰国した。そこへ、あの男、敬介が現れ、梨絵を無理矢理妊娠させ、結婚を迫ったと言う訳だ」

「…では蕾って名は?」

「それは梨絵がこの子を引き取る際、改名したのだ。恐らく、我が子になったという証を何らかの形で残したかったのだろう」

「なるほど…よく調べたな」

「まあな。高い買い物だ。素性を知るのは当然さ」

「しかし、君は一時期、彩乃とか言う娘を気に入っていたのでは?」

「ああ、あれはもう十九だ。年増には興味はない。両親が、借金苦と娘を売った罪悪感に苛まれた挙げ句、心中してしまったから、お情けでメイドとして置いてやってるがね?本来ならとっくに外国行きだ…。時々私に色目を使いおる…。気色の悪い娘だ…ハッハッ」

中條は、そう言ってブランデーを一口含んだ。

「フッ…君ってやつは…。ま、君ももう若くない。少しは自重しろよ?ハッハッ。それじゃ、私はこれで失礼する。クスリ…よく効いてるみたいだ。何かあったら呼んでくれ」

「ああ、また宜しく頼むよ松岡」

松岡は、ドアを開けた。その時、廊下でサッと物陰に隠れる人影を見たが、あまり気にも止めず中條邸を後にした。

隠れたその人物は、蕾の寝巻きを握り締め、小刻みに震えていた…。


中條と蕾は二人きりに…。

松岡に釘を刺されていたが、中條に自制心などある筈がなく、すぐにでもこの少女を貪りたいと思っていた。雄々しい肉魂を少女の柔肉に深く埋め込み、絡み付くあの肉感を堪能しながら擦り上げたい…。

「…ああ…この日を待っていたよ。私の可愛い蕾…。これから毎日"おとうさま"とイイ事をして遊ぼうね?フフッ。そうだ…縄遊びなんかどうかな?学校の友達は誰も知らない、とっておきの縄遊びを教えてあげよう…」

ゆっくりとブランケットを剥ぐ…。

深く眠った蕾の躰を、ゆるゆると這う猥色の指…。
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