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口琴
第15章 守るべきもの
鏡の中で繋がるそれらは、あまりにも対照的なビジュアル。

あどけない膣穴に突き刺さる、おぞましい肉棒は、もはや悪でしかない。

淫蜜のヌメりと、絡み付く肉ヒダを味わうように、ゆっくりと抜き挿しは繰り返され、擦れ合う粘膜の歪みや、疼く脈動までもが鮮明に偽りなく映える。

「あっ、あぅっ、はぁっ…はぁっ…」

ジュブ…ジュブ……

「さあ、挿入ってるところを描いてあげよう…。ここから溢れる極上の油を使えば、最高傑作になるに違いない…。どうれ、先ずは、たっぷりと"油"を抽出せねば…」

中條は、手にした絵筆を鏡に翳し、蕾に見せる。

水彩画は描かない中條だが、油絵用の絵筆より柔らかく、蕾の柔肌に腕を振るうに相応しい水彩画筆の"丸筆8号"は、今日の為に用意した。

朦朧とした蕾の視界に、絵筆が霞む。

柔らかい動物の毛を使用した筆先を、頬、首筋、耳たぶ、そして乳房へと這わせていく。

慎ましい膨らみの上を、ゆっくりと…円を描くように…やがて筆先は小さな巓を捕らえ、サワサワ…と擽った。

「いやぁっ…やめてっ…あぁっ…!」

こそばゆい快感が乳首を這いずり、鳥肌が立つ。

「ん?ここがいいのか?またこんなに硬くして…」

筆から伝わる硬さを愉しみながら転がすと、筆先はヘソへと下降し、鼠径部を経由して目的地へ到達した。

「はぁ、はぁっ…あぁっ…っっ…」

筆が小さな躰を徘徊している間も、灼熱の剛俸は"淫油"を搾るべく、突き続けていた。

蕾の蕩けるように上気した表情を鏡越しに見つめ、酷薄な笑みを浮かべる中條は、倒錯的な快楽に身震いする。

「いやらしい顔をしおって…。いい子だ…。美味しそうに、おとうさまのおちんぽを頬張るおまんこにご褒美だ。これでナデナデしてやろう」

巨大な剛俸を咥える健気な薄桃色の花びらを、慰めるように筆で撫でてやる。

「あぅっっ、んんっっ…はぁん…んっ」

膣奥を突かれながら陰唇を筆先で嬲られ、もどかしい快感に、蕾の唇から嬌声が洩れた。

鏡には、グロテスクな肉棒の抽送に隠れていたクリトリスが、プックリと肥大して充血し、その存在を恥ずかしそうに主張している。

「蕾、どこに筆が欲しい?…こんなに膨らませて…」

「ぅっ…やっ、だめっ」

「ほら、クリトリス。言ってごらん?」

筆先は、ルビーの周囲をゆるゆると這い、肝心の核には触れてはくれなかった。
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