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口琴
第15章 守るべきもの
何度も押し寄せる波を阻み続けた中條だが、もう絵筆を取る余裕もない。限界だ。

筆ではなく肉棒を掴み、当てがった膣穴へと潜り込ませる。

「あんっ、あっ…んっ」

艶かしい幼声に酔いながら、再び腰を揺り始めた。

次第に早く、細かい律動で擦る。

「ぐあぁっ!蕾っ!イクぞっ!おまんこに出すぞっ!ほらっ、ちゃんと目を開けて、鏡を見なさい!うっ、んぁっ、いっっ!くっっーー!」

「あぁっ!んぁーーっ!」

ドビュッ!ドビュッ!ドクッ…ドクッ………!

鏡の中の肉棒はヒクつき、全て吐き出された。

グポッ…

卑猥な音と共に、愛液と樹液が絡み合う半透明の糸を数本引きながら抜き取った。

グッショリと蜜を滴らせた秘裂は、花園の扉を閉じるのを忘れる程、中條のカタチを覚え込まされ、あんぐりと開いた口から、汚ならしい樹液が名残惜しそうに流れ出てきた。

「はあ、はあ、…んっ…はあ、はあ…」

朱に染まる小さな躰を震わせながら、全身で酸素を貪る。

中條は、漸く扉を閉じようとする陰唇を再びこじ開け、野太い指で樹液をほじくり出し…

「あぁ…おとうさまのおちんぽから、こんなに精子を絞り出して…。蕾のおまんこは、エッチなおまんこだ。フフッ…。
なに、恥ずかしがることはない。おとうさまは、誉めているんだ。この可愛いおまんこを…。これは、私を愛している証だ」

掻き出した精子を、小陰唇や肉芽に擦り付け、鏡越しに蕾の顔を覗いた。

蕾は秘裂を嬲られ、快感の余韻の中、気怠く中條にもたれ掛かる自分を朦朧と見つめる。

映っているのは、淫らに熔け堕ちた自分の姿。

…これ、誰?…

…こんなの…やだっ!

そう思った瞬間、翡翠色の瞳にたちまち涙が溢れ、大声で叫び泣いた。

腹の底から。

こんなに大きな声で泣いたのは、初めてだ。

中條は驚いて慌てて立ち上がると、着物の裾を直し、泣きじゃくる蕾をただただ見下ろした。

「ウワァーッ…ヒックッ…ひっ…ひじり…くん…ヒック…助けて…ヒック…」

やがて、嗚咽の中に聖の名前が混ざり始めた。

「またその名前…。ボーイフレンドか?もう過去の事は忘れなさい。そうだ、おとうさまと二人で外国で暮らそう。何もかも忘れて」

…助けて…聖君…!

心で叫んだその時、蕾の耳をあの音色が掠める…

「…ハーモニカ……聴こえる…!」
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