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口琴
第16章 妹の体温
乱暴に扱うと、壊れてしまいそうな程繊細だった。

指や口で、その感触や匂いや味を、興奮と欲望のままに貪ってみたかったが、壊してはならないと、なんとか逸る気持ちを抑えた。

縦の秘裂を何度か往復させ、十分に愛液を纏わせた人差し指を、そっとクリトリスにあてがうと、蕾の躰がピクンッと小さく痙攣する。

「…ごめん…痛かったのか?…」

「…はぁっ…ちがっ…きっ…気持ちいいのっ…そこ…」

「そっか…ここ…どうして欲しい?…」

「はぅっ…あぁ…いっぱい…触って…下さいっ…あっっ」

「…こうか?…」

蕾の艶声に合わせて、クリトリスを優しく転がすと、若干肉粒が膨らんで、コリッとした感触が指を伝う。

蕾の躰は何度も微痙攣を繰り返し、喘ぎ方に嬉し泣きが混ざり始める。

「…ふぇっ…ぅぐっっ…んぁぁっ…らめぇっーっ…」

蜜穴からトローリと、透明の愛液が尻の方へと流れ落ちていく。それを掬っては、クリトリスへ塗りつけた。

滑る指は、クリトリスから蜜穴へ。

聖にとって未知の世界。指は、躊躇いながら潜り込んでいく。

…キツイ…

…熱い…

灼熱の恥肉は、聖の指を迎え入れると、悦びに震えながら絡み付いた。

「…んあっ…!」

ジュワリと蜜が溢れる。そのまま狭い肉壁を掻き分けて、抜き差しを繰り返すと、ジュプジュプと卑猥な水音が二人の耳を撫でた。

「あぅっ、あんっ、あんっ!」

ピストンに合わせて、蕾の声が弾む。

虚ろな瞳や紅潮した頬、半開きの濡れた唇が、堪らなく淫らだった。

「…蕾…?気持ちいいのか?…」

「はっぅん…き、気持ち…いいのぉっ…んぁっ」

「…こんなに…えっちになってる蕾のおまんこ…舐めさせて?…」

「…はぁっ…聖…くんっ…舐めて…下さいっ…」

『下さい』と懇願する癖は、中條の"躾"のせい。

何度も何度も、無理矢理言わされていた台詞だ。

脳に刷り込まれ、無意識に口を突いて出る言葉に、何の躊躇いも違和感も感じていなかった。

膣穴に指を通わせながら、ゆっくりと唇を近づけると、甘く芳醇な香りが鼻腔を擽る。

チュッ…

鼠径部にキスを何度も落とし、大陰唇へ。そしてクリトリスを捉えた。

レロッ…

「あっ!…んんっ!」

一舐めで、背中を反らせてよがる。

聖は、可愛く、そして妖艶な蕾の反応に上気し、いつ飽きるともなく、舌と指を踊らせた。
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