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口琴
第16章 妹の体温
恐る恐る薄目を開けてみた。

股間に近づいてくる蕾。

自分のモノを凝視する蕾の顔を、まともに見れない。

また、ギュッと目を瞑った。

マジかよ…
俺…妹にフェラさせようとしてる…やらしい…

"妹だから"と言う抑制心は、とっくに薄らいでいたが、その代わりに"妹と"と言う背徳の快感が聖を支配し始めているのは否めなかった。

やもすれば、一瞬にして果てるかも知れない不安に駆られながら、心のどこかでは妹のフェラチオに期待していた。


疼く子宮に"おあずけ"を喰らって、もどかしい躰を持て余していた蕾だが、『一緒に…』と言った聖の言葉が嬉しかった。

お口に入れたら、聖君、気持ちいいかな?…

少しの不安と羞恥に揺れたが、それは聖を思う一心での行為。



聖の両足に、小さな手がかかる。

きた…

熱い吐息を肉棒に感じた聖の躰は、ビクンッと震え、尖端から咥え込まれるものだと想像して身構えた。

が…

柔らかいものを感じたのは、もっと下。

え?…

思わず目を開けて、蕾を見る。

股間の下で顔を傾け、小さな舌で仔猫がミルクを飲むように、ペロペロと舐めているそこは、睾丸だった。

フェイントだ…

「ぅっ!あぁっ!」

思わず声をあげた聖を、股間から見上げる翡翠色。

「あ、ごめんなさい…痛かった?…」

心配そうに小首を傾げる蕾。

「あ…いや…ごめん…変な声出して…。すげー気持ちよくて…つい…」

想定外の地から攻められた聖は、背筋に電流が走った。咄嗟のことで、なんとか尻穴に力を込めて堪えたが、対応が遅れていたら、撃沈だったに違いない…。しかしそれでも、鈴口からは今までにないような量のカウパーが滲み出し、トローリと雁首から肉竿へと伝い流れた。


「ほんと?…やじゃない?」

「あぁ。…もっと…してくれる?…」

「…ん…」

頬を染めて目を閉じ、白い指先がそっと添えられると、唇が竿の根元に当てられた。

チュッ…

優しいキス。

聖はもう目を逸らさず、蕾のする一部始終を見届けることにした。

濡れた赤い舌は、柔らかく肉竿を舐め上げる。

裏筋を舌先が擽るようになぞると、若竹のような美しい肉棒が、大きく上下にしなりながら隆起する。

舌は激しく竿を往復するが、亀頭だけが置き去りだ。

痺れを切らしたら聖は、自ら蕾の唇に尖端を押し当てた。

「…咥えて…」
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