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俺が惚れた農家のおばさん 3
第12章 出発 〜後編〜
夜の峠道を進む

『私は志麻って言うんだ!よろしく!』

運転しながら名乗る志麻さん

『俺って言います、後ろにいるのは彼女の都さんです』

『彼女って言うより母親に近いねぇ…
もしかして不倫かい?』

『えっ…まぁ…』

図星を突かれ言葉に詰まっていると

『男はこれぐらい甲斐ねえとダメだ!』

笑いながら俺の肩を叩く

話題を変えようと志摩さんの事を聞いてみる

『仕事の帰りかなんかでしたか?』

『違うよ!買い物だ!』

シートの後ろの袋を指差す

『腹へってんなら何か適当な物食ってくれ!』

そう言うと後ろに手をまわし袋をあさる

『おめえも食うか?』

手には大根が握られ目の前に突きだす

『いや…大丈夫っす…』

『うめえぞ!』

そう言うと志摩さんは大根にかぶりつく

『豪快な人だな…』

志摩さんの豪快さに驚いているうちに車は家に到着する

『着いたぞ!』

車から下りると強烈な匂いが鼻に付く

『悪ぃな!うち養豚業してるんだ!』

しかし気になったのは初めだけで馴れた俺は大丈夫だと志摩さんに言った

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