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イカせ屋稼業
第4章 そのよん
『チェーン細め、かぁ。

良いわね、従来のものを真似てたんじゃインパクトが無いわ。


長くする?短くする?
ざっくりでいい、誰か提案して?
チェーンの長さ』



拓矢は『短め……………………ですかね』
と唸る。



翔汰は、
『あ。
それならチョーカーにしたほうが良くないっすかね、このデザインだと』
と思い付く。




『メンズチョーカーね……………

そうね、硬めのゴム製にしようかしら。
そうすれば首の太細に関わらず着けて貰えるわ。

ちゃちくならないように………この長方形部分と同じ黒でいいかしら?
チョーカー部分は』



一同が頷いた。。



『まぁ、
売ってみないとね。
Yoo!ちゃん、フレグランスの小瓶&アクセサリーのガラス石部分。これ2週間で何個作れる?』




Yoo!ちゃんは『ええええ〜〜〜〜っと…
各2千ですっ』
と敬礼した。。




『うんうん。
明日までに各一個試作品持ってきてくれるぅ??』


『ははははいっ、
了解でありますっ』



『…………あの…』

『何ぃ〜?
拓矢?』


『何故Yoo!ちゃんて名前なんですか?』
拓矢は真剣な面持ちで眉間に縦シワを入れて訊ねる。


翔汰は、
(ぷっ………
やっぱそこ気になるよな?)と笑いを堪える。


『ああ。
名前ねぇ。
昔東京に出て来た時に迎えに来てくれた友人の1人が「よー、お前生きてたのか」って言ったのよね?
本名は長作銀次郎【ナガサクギンジロウ】よ』


『成る程…』
拓矢は真顔で納得したように頷くが、
翔汰は内心大爆笑である。


隣を見ると、
甲斐も小刻みに震えていた。
必死に笑いを堪えているのだろう……………………………


本当に1時間ほどで企画会議(?)は終了した。

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