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イカせ屋稼業
第4章 そのよん
ブブブブ………


(………ん?)
ウトウトしていた翔汰は、スマホのバイブ音で目を開いた。


スマホを手に取りスクロールする。


『あ!
甲斐さん、昨日のYoo!ちゃんの試作品が添付送信できましたよ』


車はひたすら郊外に向かって走っている最中。。


『そうか。後でPC開いたら俺にも来てるな。どんな感じ??』


画像を見ると、
一枚めはフレグランス容器だ。昨日のサンプル作品の形でガラスがツルリと青く光っている。

光沢があり、
両端が丸みを帯びた尖り。コロンとしていて可愛らしい。


『えーとフレグランス容器は……イイ感じっすね。
ガラスが凄いキレイです。重量感ありそう。昨日のサンプルまんまです』


二枚めは……
チョーカーのペンダント部分のみのアップ画像。

『チョーカーのは……
………カッコいいっす』


ちょうど信号で車が停止した。
翔汰は後部から手を伸ばして運転席の甲斐へとスマホ画面を見せる。


『おお。
おっ?チョーカーのほうはイラストよりもスタイリッシュだね』


『よね?
カッコいいっす、凄く。
これ決定なんすかね?
まだまだ試行錯誤するもんですか?』


『決定だろーな。
〔ニャンニャンNo.6〕に増刷がかかっただろ?
翔汰と拓矢がヒットした証拠だ。
今が売り出しチャンスだな』


『え?
増刷なんてしてたんすか!』


『あれ?
言い忘れてたか?
売り切れ続出だぞ。
ニャンニャン編集部に問い合わせが殺到してる。
これからが正念場だぞ、
翔汰』



『…――ガンバります!』
翔汰は気力が満ちる気がして、意気込んだ。。
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