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イカせ屋稼業
第11章 そのじゅう
甲斐がICカードを挿入した。


カチリと開錠の音がする。

甲斐が体当たりするように鉄扉を押す。



『お〜〜〜〜……』
『うわ……』

ふたりは部屋を見て思わず声が出た。。




真ん中にベッド。
4隅に拘束するためのチェーンがある。


右手に拘束椅子がある。

その横には吊し上げるための道具だろう、
天井からチェーンが垂れ下がっていた。



備え付けの棚に、
縄・鞭やローソクがある。

『いつかのインタビューで見た社長のプレイ思い出した……』拓矢が呟いた。

『ああ、あれ(笑)』

『部屋全体だと雰囲気あるなぁ……』



部屋を見て回る。


『鞭、痛そうだな(苦笑)
使ってい?拓』


『左側以外ならいいかも』

『え、まじ?いいの?』


『………罪滅ぼし的な…………』
拓矢は照れくさそうに翔汰に笑いかけた。
『それに新たな発見あるかも♪』


『じゃあ俺にもしてよ?』
『翔を縛ってみようかな〜』


ほのぼの感が戻ってきた。

と、そこへ………
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