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第11章 そのじゅう

『……まるっと変えるつもりとか』拓矢が呟く。


『――そう！』イージーが顔を上げた。勢いづいて。
『そのつもりかもしれないわ。
移籍ですらルール無視なんだから、何でもアリで攻撃してくるはずよ』


『でも』翔汰は腰に手を当てて背筋を伸ばす。

『―――俺たちに出来ることは、
自分の作品をしっかり作ることと……
何をされても動じない強い心を持つことですよね？』



『そのとぉ〜り♪♪
ささ、撮影始めましょっ』イージーが促した。

（百合絵……
きっと今頃動いてるわね）百合絵とは古い付き合いのイージー。。

百合絵が先手を打っていることは、
お見通しだった…………