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イカせ屋稼業
第14章 そのじゅうに
『パンチのあるもの食べたい』

拓矢はテーブルに頬杖をついてリクエストした。



『パンチぃ?
肉系か?…………うー……よし!』
翔汰は合い挽き肉と卵、パン粉を取り出す。







____20分後。

『はい、チーズバーグとパスタサラダ~』

翔汰は盛りつけた皿をテーブルに置いた。


『……………zZZ…………あっ、良い匂い……』


『拓、今寝てただろー……。
ハンバーグの匂いで目ぇ覚ますの(笑)』



____ふたりとも体型キープのために、
夜は炭水化物をなるべく摂らない。



もぐもぐと食べる。

『ウマい……♪
何これ………柔らか~』


『ヘルシー志向で。
じつは豆腐バーグだぞ』
ご満悦の拓矢に翔汰も微笑む。


『トマト嫌い』
サラダに入っている、
角切りトマトを拓矢はポイポイ翔汰の皿に移す。


『あっ!!
たく、好き嫌いし過ぎ。
リコピン摂ろうよ』



『翔汰が好き嫌いなさ過ぎなんだよ。
なんで嫌いなものないわけ』



『そういや全く無いな~。
あれじゃね?小学校くらいから俺が家事担当だったからじゃん?』



『それは別なよ~な。
翔、アーンして?』



翔汰は口を開けた。


大量のトマトが放り込まれる。
『ふが!!
………んぐ、ひゃんはのいひなひ(何なのいきなり)』


笑いながら食事を摂り、
ふたりはシャワーを浴びて2階に向かう。


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