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君をこんなに愛してる
第9章 白い世界の中で



───…


涙が零れなくなったころ、わたしはスープをゆっくりとすすった。

すっかり冷めてしまったポタージュだけれど、それでも味は美味しかった。

サラダはわたしの好きなシーザーサラダ。

隣の皿に盛られているのは、鯛と帆立のマリネ。


時々 思い出したように頬を濡らす涙を手の甲でぬぐいながらの食事──。

ふいに間違って口の中に入ってくる涙の塩辛さは、マリネの酸味と合わさって…いつの間にか消えてしまった。


「……美味しい」


完食するには時間がかかったけれど

わたしは結局、それを全て食べていた。


残したら彼は悲しむだろう…

そんな気がして、残す気分になれなかった。





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