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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第35章 第十四話 【雪待ち月の祈り】
 市兵衛はあの美しき眼の中に壮絶なほどの孤独を抱え持っている。かつて、お彩は市兵衛のその孤独をいささかなりとも癒したいと切に願っていた。が、市兵衛の中に巣くう孤独や絶望は、お彩はむろん他の誰にも埋めることはできないほど根深いものであった。
 我が身が最早市兵衛にとって何の存在価値も持ち得ないと知った時、お彩は自ら良人の傍を去ったのである。
―あの男は必ずお彩ちゃんを不幸にする。あの男だけは止すんだ。
 伊勢次は、お彩にそう告げ、お彩の一途な恋のゆく末に危惧を抱いていた。そして、図らずも伊勢次の不安は的中したのである。
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