この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第35章 第十四話 【雪待ち月の祈り】
 「花がすみ」の主人喜六郎は将棋の駒を思わせる四角張った貌、ふぐ提灯を地でいくようなギョロリとした眼でお世辞にも男前とは言い難い。小柄で強面の五十過ぎの男だが、笑うと、人の好さが滲み出て、まるで人が変わったように見える。この喜六郎、見かけによらず几帳面で、店内はおろか店の前の道も塵ひとつないように磨き上げておかなければならない。もちろん、それもお彩の仕事である。
 「花がすみ」は狭い道に面しており、昼間とて殆ど人通りがない。この道は随明寺の門前道からずっと続いていて、細い道の突き当たりに店が位置している。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ