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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第35章 第十四話 【雪待ち月の祈り】
 が、それも今から二十年以上も前のことで、あれから年月を重ねている。安五郎の料理もどのように変貌を遂げているかは判らない。
「ところで、お前、今はどこに住んでるんだ」
「神田明神下の長屋にいます。男一人の所帯なんで、ま、むさ苦しいもんで」
「そうか。お前さんほどの男前がまだ独り者とはなあ。世の中の女どもにゃあ、見る眼がねえ」
 喜六郎が我が事のようにぼやくと、安五郎は笑った。
「いやいや、私はご承知のように根っからの朴念仁で、女に気の利いたことの一つも言ってやれねえ性分です。極めつきの口下手だときてるものだから、回りの人間には、むっつりとしたいけ好かねえ野郎だ、とっつきにくいと思われてるんでさ」
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