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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第35章 第十四話 【雪待ち月の祈り】
「それを言ゃァ、俺も似たようなもんだがなあ。昔っから、世辞の一つも言えねえ、浮いた台詞の一つも思いつかねえときたもんだ。だが、俺のようなご面相でも、女房持ちになれたんだぜ」
 喜六郎がおどけたように言うと、安五郎は大真面目な顔で首を振る。
「いやはや、こればかりは判りませんよ。別に女嫌いというわけでもないんですが、何故か、女にはとんと縁がありませんで」
「本当だな。恥を言うようだが、うちの娘なんざぁ、遊び人の亭主に始終泣かされてばかりだってえいうのに、そんな野郎にいまだに惚れてやがる。そんな実のねえ男に比べりゃあ、安っつぁんなんざ、女房を大切にする仏さまのような亭主になると思うがな。女の好む類の男ってえいうのは、俺にも今もって判らんよ」
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