この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第36章 第十四話 【雪待ち月の祈り】 其の弐
 要するに表はいかにもご新造にするように慇懃なのだが、内では成り上がり者と蔑んでいることがありありと判る物言いであった。
 そのわざとらしい物言いや態度の裏側にひそむ敵意と侮蔑は、どれほどお彩の心を傷つけただたろう。そんな中でただ一人、お彩の味方になってくれたのは、側仕えの上女中おみよだけだった。
 京屋を出たことには何の悔いもないけれど、おみよに黙って出てきてしまったことにだけは今でも申し訳ないと思わずにはいられない。お彩の中で苦い想い出が蘇った。
「お彩ちゃんは、あっちに行ってな」
 泰助の向かいにいた喜六郎が即座に言った。が、お彩は泰助がここに来た理由が我が身に関わりないとは思えなかった。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ