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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第36章 第十四話 【雪待ち月の祈り】 其の弐
「先刻の男ですか? 何か権高な嫌な奴でしたね。京屋とかいう店の手代頭だとか言ってましたが」
「実は、お彩ちゃんは、その京屋のご新造―、いや、元ご新造って言った方が良いかな。京から出てきてまなしのお前さんは知らねえのも無理はないが、京屋というのはこのお江戸でも一、二と呼び声の高い呉服太物問屋よ。その京屋の主市兵衛さんといやァ、これもまた、泣く子も黙るやり手の商人で“氷の京屋”と呼ばれるほどの凄腕だ。あの娘はその京屋の旦那の女房だったんだ」
「氷の京屋―」
 安五郎が呟いた。
「商いにかけては情け容赦もないほど冷酷非道な男ってえことですか」
「まァ、そんなところだな」
 喜六郎は頷いて見せ、続けた。
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