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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第37章 第十四話 【雪待ち月の祈り】 其の参
 実は、お彩が安五郎の料理に感じていたことは、喜六郎と全く同じであった。
 見た目は美しく体裁良く整えられているし、味も悪くはないが、実というのか心がこもっていない―というのが喜六郎の見方である。むろん、そのことを知る由もない喜六郎とお彩であったが。
「本当に申し訳ありません」
 お彩が深く頭を垂れる。
 しばらく返事はなかった。安五郎が怒るのも無理からぬ話だ。
 が、静寂を破ったのは、安五郎の笑い声であった。
「眼から鱗が落ちたとは、まさにこのことでしょうね。正直、最初はムッとしましたし心外にも思いましたが、言われてみて、改めて手前(てめえ)がいかに自惚れていたかが判りました。
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