この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第37章 第十四話 【雪待ち月の祈り】 其の参
今の気持ちを喪わないで喜六郎さんにこれからもみっちりと仕込んで貰えれば、近い将来、必ずや立派な板前になれますよ」
 お彩は眼が熱くなった。ああまで酷いことを言ってのけた生意気な後輩を、安五郎は手放しで賞めてくれる。恐らくお彩が考えている以上に度量の広い懐の大きい男なのかもしれなかった。
「ありがとうございます。まさか安五郎さんにそんな風に言って頂けるとは思わなかったから、私、嬉しいです」
 安五郎は眼を細めて、お彩を見つめた。
「そのように素直に感情を表現できるそののびやかさがある限り、大丈夫、お彩さんは必ずひとかどの料理人になります。料理人に必要なのは腕前だけではなく、実のこもった心なのだと大切なことに気づかせて貰った―、はるばる江戸まで来た甲斐があるというものです。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ