この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第37章 第十四話 【雪待ち月の祈り】 其の参
「そんな、安五郎さんを嫌うだなんて」
 お彩が慌てて言うと、安五郎はニヤリと笑った。
「いつかまた、どこかであなたにお逢いするのを愉しみにしています。そのときは、お互い、いっぱしの板前としてお眼にかかりましょう」
 それから、二人はしばらく黙って池に映る紅葉の影を眺めていた。
 晩秋の風がさわさわと樹の葉を揺らし、その度に色づいた葉が風に舞い、水面に落ちる。
 こうしていると、江戸の町の喧噪が嘘のような静寂であった。
 ふいに冷たいものを頬に感じ、お彩は空を見上げた。重なり合った鈍色の雲間から、雨滴が落ち始めている。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ