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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第39章 第十五話 【静かなる月】 其の壱
「ま、とにかく、折角だから頂こうぜ」
 喜六郎は階下から淹れてきたらしい茶を丸盆にのせ、運んできた。渋い色めの湯呑みからは、まだ白い湯気が立ち上っている。
「済みません、旦那さんにそんなことまでして頂いて」
 お彩が狼狽えると、喜六郎は笑った。
「なに、水臭えことを言ってるんだよ。こんなこたァ、手の空いてる方がやりゃあ良いのさ」
 喜六郎は手慣れた様子でてきぱきと湯呑みをお彩の手前へと押しやった。ついで出された菓子器には桜色の菓子が品よく盛られている。随明寺の桜餅であった。
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