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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第39章 第十五話 【静かなる月】 其の壱
 一つを手にしたその時、開け放している障子窓越しにひろがる空を眺めるともなく眺めていた喜六郎がふっと呟いた。
「今頃、お美杷坊はどうしてるだろうなァ」
 それは意識してというよりは、ふうっと浮かんだ想いをついうっかりと言ってしまったという方が良いかもしれない。
 言葉にしてから、喜六郎がしまったというような表情になった。
 喜六郎に何も悪気があるわけではない。そのことは十分心得ているつもりであった。喜六郎には亡くなった女房との間に小巻という娘がいて、これが「小町」と謳われ、喜六郎には似ても似つかぬ美貌であった。
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