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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第43章 第十六話 【睡蓮】 壱
 市兵衛の許に引き取られたときはまだ歩けなかったのが、今はトコトコとよく歩くようになった。顔立ちはお彩よりは市兵衛に似ており、御所人形が歩き出したような可憐さである。これまで商売一辺倒で、およそ家庭なぞ顧みたことのない市兵衛が娘を溺愛する様を、奉公人たちは呆れるというよりは愕いた眼で見ている。
 市兵衛主従が材木町にさしかかったときのことである。ここら界隈はその名のとおり、材木を扱う商人が多く、今通っている道の脇にも塀に大きな材木が幾本も並んで立てかけてある。その反対側は、川になっている。
 折しも市兵衛一行がその材木の真横を通った時、前方の物陰から黒い陰が飛び出すのが見えた。
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