この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第44章 第十六話 【睡蓮】 弐
「お彩ちゃんがそうすると決めたのなら、俺は何も言わねえ。何があっても、もう惚れた男の傍を離れるんじゃねえぞ。今度戻ったら、次はないものと思んだぞ。お彩ちゃんがこれから京屋へと帰る道は行きの道しかねえ、一本道だ。今度市兵衛さんの傍に戻ったら、死ぬまで傍を離れねえ、そのくらいの覚悟で行け」
「はい」
 お彩は潤んだ眼で頷いた。
 喜六郎の細い眼にも光るものがある。
 自分がこれから京屋へと帰る道は行きの道しかない、一本道。
 その言葉は、お彩の胸深くに刻み込まれた。
 今度こそ、もう二度と後戻りはできないのだ。お彩は唇を噛みしめながら自分に言い聞かせた。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ