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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第46章 最終話【睡蓮】 四
「そうか」
 市兵衛は流石に感に堪えたようだった。
 嬉しげに頷くと、お彩に思いもかけぬことを言った。
「夢を見ていたよ」
「夢、ですか?」
 お彩が問い直すと、市兵衛は首肯する。
「意識を失って眠り続けていた間、私はずっと夢の中にいた。夢の中で私は何度もお前に逢った。どういうわけか、私は子どもに戻っている。そう、十歳くらいのときの、丁度、この店に奉公に入ったばかりの頃の私だ。私は真っ暗闇の中にたった一人でいるのが怖くて、泣いてばかりいると、ふいに、どこかから声が聞こえてくるんだ。顔を上げると、お前が微笑んでいる―、そんな夢だ。夢の中でお前は俺に言った」
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