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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第8章 第三話 【盈月~満ちてゆく月~】 其の弐 
 お彩の眼から次々に大粒の涙がしたたり落ちる。
―お前は父ちゃんの宝なんだ。
 父の言葉が心に滲みてゆく。その言葉は、深く傷ついたお彩の心をゆっくりと包み込み癒していった。
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