この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第10章 第三話 【ほたる草】 其の弐
 嫌らしげな言葉が熱い息と共に耳朶をくすぐり、お彩は背中を冷たいものが走った。偉兵衛がなおもお彩の腕を強く引こうとしたその時、二人の真後ろに立った人影があった。
「さっきから聞いてりゃあ、ベラベラとよく喋る男だぜ。全っく耳障りな奴だな」
 言葉が終わるか終わらないかの中に、ふいに現れた男の鉄拳が偉兵衛の顔面に炸裂した。
「畜生、何しやがる」
 偉兵衛が吠えたが、男に再び強烈な一撃を浴びせられ、みっともなくも数歩よろめいたかと思うと、後ろに大の字に倒れ込んだ。
 まだ恐怖に震えているお彩の身体がふわりと抱きしめられた。
「大丈夫か?」
 魅惑的な声にハッと我に返り面を上げれば、そこにいたのは陽太―お彩が焦がれてやまぬ男(ひと)だった。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ