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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第13章 第五話 【夏霧】  其の弐
【其の弐】

「西瓜、西瓜は要らんかえ~」
 江戸の夏の風物詩でもある西瓜売りが往来の向こうから声高に呼ばわりながら歩いてくる。その後ろから三人の子どもたちが歓声を上げながら走ってきた。子どもたちは西瓜売りを難なく追い越すと、また元気良く走り去っていった。
 その子どもたちを微笑んでやり過ごしたお彩の瞼に、ふと承平の笑顔が蘇る。おきみの倅である。
 ここは江戸の外れ、「花がすみ」からさほど離れてはいない和泉橋のたもとだ。この小さな橋を隔てて二つの町がひろがっており、橋の上手は町人ばかりが住む「町人町(ちょうにんまち)」、橋を渡りきった下手が武家屋敷ばかりが立ち並ぶ「和泉橋町」である。
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