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ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第13章 第五話 【夏霧】  其の弐
 町人町は商家ばかりが軒を連ね、大通りを大勢の人々が賑わう活気溢れる町である。対する和泉橋町は閑静な武家屋敷町で、両者はまさに対照的な様相を呈していた。あたかも小さな橋を一つ渡っただけで、別世界へといざなわれたような錯覚すら感じる。
 亡き母お絹もかつてはしばしばこの界隈に夜泣き蕎麦の店を出していたという。もっとも、母が好んで商いをしていたのは人通りの多い町人町ではなく、静かな和泉橋町であった。殊に橋のたもとにはよく店を出し、丁度橋を渡った先にある老中松平越中守さまのお屋敷の中間や門番は寒い冬の夜、毎夜のようにお絹の蕎麦を食べにきたそうだ。
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