この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第13章 第五話 【夏霧】  其の弐
 その上で喜六郎に言ったのだ。
―このまま二人を行かせちまって、本当にそれで良いのですか。
 と。
 最初、喜六郎は思いもかけぬ事実にかなりの衝撃を受けていたようであった。まさか、おきみが亭主に脅されて店の金を持ち出したなぞ、想像もしていなかったのだ。
 また、承平が我が子ではなかったことにも喜六郎は少なからぬ打撃を受けていた。
 おきみの話は信じぬと言いながらも、喜六郎は心では承平を己れの子だと思い込んでいたようである。
―わしの子にしては、どうも見栄えが良すぎると思ったんだ。
 喜六郎は、承平の件については、そう言って淋しげに笑った。
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ