この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ただ、あなたに逢いたくて~心花【こころばな】~
第2章 第一話-其の弐-
 伊勢次は申し訳なさそうに言う。
「誓って言うが、盗み聞きをするつもりは毛頭なかった。これだけは信じてくんねえ。先刻、あいつが出てきたのをひとめ見たが、何か胡乱な奴だったな」
 伊勢次は小首を傾げた。
「確かに風体はお店者、いや、ちゃんとしたお店の主人といっても通るほどだけど、得体の知れねえ翳のようなものがまとわりついてる。あんな野郎と拘わり合うと、ろくなことがねえと相場が決まってらあ」
 伊勢次は滔々と喋る。
「―止めて!」
 刹那、お彩は叫んでいた。伊勢次が愕いたような眼を向けているのにも頓着せず、お彩は続けた。
「どうして、そんな風に決めつけるの。あの人がどこで何をしている人なのか、私たちは何一つ知らないのよ。それなのに、見かけだけで判断するのは良くないわ。それに、あの人の眼、淋しそうだった」
/1605ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ